11日の記憶 ③
3月の気温に逆戻り。
日中から降り続いていた雨は
夕暮れからボタ雪に変わりました。
9.5℃の最高気温は
日付けがかわったばかりの深夜に
出たもので、日中は8℃前後でした。
・・・・・・ 東日本大震災 ・・・・・・
月が沈むと、仙台ではもう見ることが
できなくなった星空が広がっていました。
それが震災の空でなければ・・・
78年の宮城県沖地震の夜は
晴れていながらスモッグのように
ガスのかかった夜空で星は
ほとんど見えませんでした。
地震でホコリが舞い上がったから
なのでしょうか。
今回の地震では雪が降ったので
そういったものを吸収したのかもしれません。
地元のラジオ局で地震の情報を聴きつつ
家中からかき集めた電池や充電式ライト
ガスバーナーやランタンを揃え
長引くであろう停電に備えました。
たまに携帯のワンセグで映像による
被災状況を見ていました。
2階の自室には石油ストーブなどの
暖房器具がなく、ガスバーナーで沸かした
コーヒーを啜りながら
これからのことを考えました。
水は明日、湧き水を汲みに行こう。
ガソリンはまだ十分にある
灯油も運良くポリ6個に入れたばかり。
食料も昨日買いに行ったから
節約すれば1週間分はある。
携帯の充電は車で出来る。
カセットコンロ、ロウソク・・・
そうやってひとつひとつ確認するように
指を折り
またしばらくしてカセットコンロ、ロウソク・・・
と同じように指を折って
不安を打ち消すのでした。
そうしていないといられなかったのだと
今となっては思います。
こうしてこの夜は一睡もせず夜を明かしました。
長いようで短い一夜
何杯目かの飲みかけのコーヒーは
冷たくなっていました
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