琵琶湖、最後の夜
【 10月 9日 (日) 】
先週(10月2日)から始まった旅も
ここまでで半分。
その汚れを落として少しだけきれいになった
我がX-4。
「これでよしっと」。
一段落してあたりを見渡すと
キャンパーの数が増えてきていて
昨日は見かけなかったソロツーリングと
思われるバイクもちらほら。
XR250か400か、それとビックスクーターに
ネイキッド系。
琵琶湖の夕日は、もう大海原へ沈む
夕日と同じようでした。
数日ここに居たくらいでは
湖としてのバカでかいスケールについていけません。
やっぱりこれは潮の香りがしない海なのだあ
この夕暮れ時というのは
一日が終わって夜になるための
気持ちの入れ替えをする時間とでもいうか
キャンプ旅では大切なひと時だと
感じます。
特に奥山の谷底のような渓谷でキャンプを
しているときは
真夏であっても15時ころになってくると
狭い谷では陽射しはもう届かず
もう夕方の気配が出てきます。
そうなってくると気もそぞろで
竿に伝わるアタリに集中できなくなって
どこかテントを張れるような場所を探さねばと
妙な焦りが出来てくるのでした。
増水時も安心な高台に平坦なスペースを見つけ
テントを張り、薪を集めて火を起こすと
「間に合った」そんな安心感と安堵感。
おそらく周囲何キロにわたって
人間は自分ひとりしか居ないだろう
そういう感覚に襲われると
とにかく自分の縄張りを作りたくなるのでした。
【山形県銅山烏川支流にごり沢】
思ったよりも静かで落ち着いた夜でした。
昼にちょっと贅沢なご飯を食べてしまったので
晩御飯は少食に。
サラダなど野菜を摂るように心がけてみました。
どうも食べ物が偏りがちになる傾向にあるので
意識して野菜を食べるのでした。
絹ごし豆腐を1丁、地元の老舗のものか
これは湯豆腐に。
醤油が足りないよ・・・tohoho
買ったエッセイ本を
コーヒーちびちび啜りながら読みふける。
ときどきテントから出て気分転換
満月までもうひといきの月がポカンと浮かんでました
松の木が傘になっているのか
夜露が落ちてテントを濡らすようなこともなく
磨いたバイクも乾いたまま
ライトリムにキラリと月明かり。
シュラフから上半身だけを出してうつ伏せになり
文庫本のつづきを。
付けっぱなしのラジオはあまりにも感度が悪すぎて
ノイズばかり。
ラジオを耳にあて
番号のわからない金庫のダイアルを
慎重に合わせるかのように
周波数のつまみを丁寧に回していくと
比較的感度よく聞こえてくるのはNHKか。
アナウンサーの丁寧な発音と口調から
そうとわかります。
ノイズの少ない角度にラジオを置いて
また文庫本に目をうつす。
小さい文字が読みづらい
老眼なのだなぁ・・・
ときどき指で目をムニュムニュ。
読みづらいと目がすぐに疲れてしまう
ぎゅうぎゅう詰めのリアボックスの中で
2つのランタンのうちひとつが壊れてしまいました
押しボタン式のon/off なので
ボックスの狭い中で電源がon になり
電池が逝ってしまったとおもい
新しいものに交換したらシュワアっと
煙が出て終了・・・
明るさがちょうど良く気に入っていたけど
安物電池式ランタンだから諦めもはやい。
もうひとつのランタンを吊るし
LEDミニマグを片手に文庫本をパラパラやる
今晩で琵琶湖(滋賀県)も最後だな
と思うとちょっと寂しい気持ちになって
何か大きなやり残したことがあるのではないかと
一瞬脳裏を過ぎる。
仮にやり残しがあっても
深夜ではどうすることもできないのだ。
やり残しが「琵琶湖に向かって愛を叫ぶ」
だったとしてもだ。
っで、ちょっと考えたけど別にやり残しは見つからず
安心して明日出発出来ると
栞を挟み読みかけの本を閉じ
マグとランタンを消して
温まっているシュラフに頭まで潜り込むのでした
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