まさに一期一会① 美山から
【 10月 7日 (金) その3 】
美山の「かやぶきの里」から戻る途中
県道38号と国道162号が出合う
美山町安掛風呂の光 交差点
あのボーリングの球の
道の駅「美山・ふれあい広場」の目と鼻のさき
周囲の雰囲気とは違った立派なガソリンスタンド
ENEOS 長竹石油にて給油。
そのときおもむろに
「まあまあコーヒーでも飲んでいきななさいよ」と
唐突に声をかけられた。
ここの店長のようだ(あとで名刺をいただいて
そこには取締役会長とあった…)。
ヘルメットを脱いで店内に入ると
「まあまあそこに座んなさい」
喫茶店風カウンターに並ぶ椅子を指して
促され、そこに腰掛けて出された香ばしい
コーヒーをいただいた。
失礼ながら、もういいお歳であろう長竹さんは
現役のバイク乗りで
つい先日も富山へツーリングへ
行ってきたそうで
同じバイク乗りとわかると年齢を超えた
連帯感が急速に高まり
お互いの話にいちいち相槌を打ちながら
深まっていくのでした。
バイクに乗った人間にしか理解されないであろう
感覚的な部分は、いちいち説明せずとも
理解し納得できるのだ。
ワタシは大きな被災はしていないけど
震源地の人間の生の声というのを
じかに聞けたことに感慨深げであったようです。
ワタシの方としても美山に住む人から
美山の魅力をたっぷりと聞くことができて
ありがたかった。
いやはやたっぷりの時間を過ごしてしまった。
それではぼちぼち
ヘルメットを片手に立ち上がろうとすると
「どうだい今晩はうちに泊まっていきななさいよ
何も遠慮することはない」
これまたなんとも嬉しい
じつに魅力的なお誘いではないか
しかし、しかし、こればかりは
「とんでもないですよ」
とキッパリとお断りしたのでした。
この旅では見ず知らずの方々の親切や
ご好意に甘えてばかりで
「震災」という紋所をこれ見よがしに
振りかざしているようで
さすがのワタシも気が引けてくる思いに
なるのでした。
5月に行った長野や6月の新潟でも
「仙台」ナンバーはまさに罹災証明に
匹敵する威力で様々な方から
お気遣いの声を掛けていただいているのです
「あれはここのマスコットの・・・」
大人しいワンちゃんが
目を細めて日向ぼっこしていた。
そしてさらに
長竹さんが指さした先には
漆喰壁が見事なお屋敷が。
「あれが我が家なんだよ」
う~む・・・
「これはワシの娘でな」
う~~~む・・・
さっき給油してくれたのは娘さんだったのか
そうかそうだったのか。
いまさら「やっぱり…泊まろうかな」とは
いくら軟弱なワタクシでも言えないってば。
毛がバッサリと抜けるくらい後ろ髪を引かれつつ
「またお邪魔しますんで」となくなく別れるのでした。
長竹さん、ステキな思い出がひとつ増えました。
本当にありがとうございました。
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