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2013年7月16日 (火)

夜は更けて里山の星空

新潟県十日町市 松代 7月9日 夜

フラッシュの明滅のように
雷光が東の空で不穏な光りを放っているのを
お風呂に浸かりながら眺めてました。

脱衣所のわずかな明りだけで
風呂場の電気は消して
無音の雷光を飽きずに眺めてました。

耳を澄ましても音はまったく届かず
そのかわりに虫の音がピリリッと聞こえる

「こっちまで来るかのかなぁ」と
不安半分期待半分

窓ガラスにコツッ・・・コツッ
小さい虫が部屋の明りに誘われる

たまにそのコツッが気になって
単行本から目を反らして見る。

コツッの張本人はわからないけど
まだ雷光がパッパッパパッと光ってた。

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眠気に単行本の文字が霞んでくる。
思考回路も電池切れ寸前

このまま読み進んでいくと
パタッと眠りに落ちてしまいそうなので
最後の力を振り絞り
敷いた布団ににじり寄って行き
そのままクタリ

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

何時頃か定かではないが
トイレに一度目が覚めた。

壁掛けの時計の秒針の音だけが聞こえる。

照明のスイッチは遠いので
枕元に置いたテレビのリモコンを手探りで掴み取って
テレビ画面の明りで部屋を照らす。

サンダルを突っ掛けて外に出てみたら
もう雷光の気配はどこにもなくて
そのかわりに星空が広がっていて
思わず「あれ?晴れてらあ」

Dsc_0137_2
(画像クリックで拡大します)

Dsc_0139
(画像クリックで拡大します)

頭上からやや西へ傾いた天の川が
カシオペヤから夏の大三角にかけて見えていました。

湿度が高いからだろうか
晴れてはいても
ちょっと輝きに精彩を欠いているようにも
感じられました
それでも眠気を覚ますには充分な星空。

夕方、あれだけうるさかった蚊も身を潜め
気兼ねなく夜空を満喫できたのでした。

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次に目を覚ましたとき
夜は明けていました。

Dsc_0140

里山の朝は早いです

近所の家からは
煙がふわりと上っていました。

風のない静寂な朝
まるで煙が生きているかのようで
人の気配を感じる唯一のものだと
感じ取れました。

Dscf5644

夜の星空が夢だったかな
晴れているものだと意識していたから
曇りの朝に意表をつかれた

そのかわりに
カッコウやウグイスが眠っている里山を
呼び覚まし活気を与えていました

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Boston   Livin' for You

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