もう10年以上前のソロツーリングから
いまの流行りは「ひとりキャンプ」とか。
キャンプ場のサイトには
テントの花が咲いているが
どれもこれもお一人様ってか。
世の中何が流行るかわかりませんね
まあいいとこ数年で冷めてくのだろう
日本の流行なんてそういうものだから。
あのタピオカももう終わってるそうじゃないですか

ツーリングに出ると
少なくても1週間は帰らない
キャンプが好き、というよりテント泊が好きと言った方が正解かも。
二日も雨が降ると
荷物が湿ってくるし
雨に濡れながら、濡れたところにテントを張るのも嫌になる
遊びに根性は必要ないので
問答無用でビジホや民宿に泊まる
2週間ほどのツーリング中、一、二度、畳やベッドに眠るが
そのありがたみや布団の温もりが体に沁み込む
岩手の三陸沿いにある黒崎公園キャンプ場は
東北+新潟ツーリングの初日に泊ったところ
10月の平日のキャンプ場でキャンプするやつなんて
誰ひとり居ない
たいがいのキャンプ場は11月でその年の営業を終える
駐車場に休憩室のような建物があったので
そこで横になったら1時間眠ってしまった
出発前夜はコドモといっしょで寝付けないのだ
出発も早朝だし。
受付の前に
「好きなサイトにテントを張ってよろし
あとで巡回してお金を徴収するから」
というようなことが書いてあったので
遠慮なくそうさせてもらうが
どこにテントを張ろうか
相当迷う
「B-5」とかちゃんと決めてもらった方が
悩まなくて済む
おそらく近くにあるホテルが経営しているのかもしれない
聞こえてくるのは
下の方から爆ぜるような波の音
上の方から風で揺さぶられる松の木々
テントに風はとどかない
今宵の巣作りを終えて着替えると
前進の力が抜けて
丸めた服を枕にウトウト・・・
どれくらい眠ったのか
管理人の声で強引に起こされた
近所に店らしい店がなく
バイクで港までひとっ走り
そこで買った大量の刺身を買う
さすが三陸と唸りつつ
それを喰いつつ文庫本を読みふける
至福の時間
ときおりテントがワサっと揺れたり
外の音に気を取られたりすると
ストーリーに没頭していた自分に気づかされる
ファスナーを開けて
外の冷たい空気を吸う
松林なので夜露は皆無
木々の隙間から星空が見えた
明日は晴れそう
そうおもったらうれしくなった
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